南太平洋のウナギを国際研究チームが大規模調査

南太平洋のウナギの生態を国際研究チームが大規模調査

(2016年7月6日)

東京大学などの国際研究チームが、謎に包まれた南太平洋のウナギ7種類の生態解明のため、大規模な調査に乗り出すことを発表しました。

 

日本を含む東アジアに分布するニホンウナギは、産卵場所が突き止められるなど研究が進んでいます。

 

それに対して、南太平洋のウナギは、地球上に生息するウナギ全19種・亜種のうち7種を占めますが、研究は非常に少なく、ほとんど未解明のまま。絶滅の危険性についての評価すらできない種が多い状況です。

 

そこで、日米欧や南太平洋諸国の国際研究チームが、大規模な海洋調査に乗り出すことになりました。

 

  • 参加国

    東京大学や日本大学を中心に、フランス、ニュージーランド、台湾など9カ国・地域の研究機関が参加。

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  • 調査期間

    7月11日から10月4日までの約3か月間。

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  • 調査海域

    グアム周辺から仏領タヒチ島沖までの東西約4,000キロ、南北約2,000キロの海域。ニューカレドニアやフィジー周辺の計245ヵ所を観測。

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  • 調査対象

    国際自然保護連合(IUCN)が準絶滅危惧種に指定するビカーラ(バイカラ)ウナギやオオウナギなど計7種。

 

調査は、水深500メートルより浅い海中のウナギの仔魚(しぎょ)や卵を採取。回遊ルートを探り、産卵場所の特定をめざします。

 

また、ウナギが何を餌としているかも調査する方針。仔魚から餌は何かを調べることで、養殖の課題となっている成長率の悪さの克服につながる可能性もあるとしています。

 

さらに、ニホンウナギの激減にともない、ビカーラなどの異種ウナギが養殖に使われ始めていますが、異種ウナギが養殖場から逃げるなどして天然のニホンウナギと交雑する恐れもあり、そういったことからも生態の解明が必要としています。

 

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