ウナギの大きさ比較

一番大きなニホンウナギが生息している地域は?

(2014年7月30日)

長崎大や東京大、水産総合研究センターなどの研究グループが、国内に生息するニホンウナギの体調や成長率は地域ごとに大きく異なるという調査結果をまとめました。

 

日本国内の12の水系で、計6,388匹のウナギを調べた初の大規模調査です。2014年7月30日付の新聞等で報道されました。

 

研究グループが調べた12の水系(2湖沼と10河川)でのウナギの雌の平均体長を大きい順に並べると次のようになります。

 

平均体長(p) 湖沼・河川 県/th>

57

木曽川

愛知県

56

利根川

千葉県

53

湊川

千葉県

53

川内川

鹿児島県

49

吉野川

徳島県

47

涸沼

茨城県

47

豊川

愛知県

46

物部川

高知県

46

駅館川

大分県

46

大淀川

宮崎県

43

仁淀川

高知県

41

浜名湖

静岡県

これは、研究グループが、それぞれの水系で、1999〜2004年に捕獲された親ウナギの性別や体調などを調べたものです。

 

年間の成長率は、7〜17p台まで様々で、全体に占める雌の比率も45.6〜99.6%といったように、生息場所によって大きく異なる結果が出ています。

 

大規模な河川ほど大きなウナギが生息していることが分かりました。

 

研究グループは、「ウナギが上流にまで遡上できる大河川ほど、ウナギが大きくなると考えられる。大きなウナギは多くの卵を産むと考えられるので、河口から上流まで長距離を移動できるようにすることも保護のために大切だ」と分析しています。

 

また、長崎大の横内一樹助教は、「保全のためには、大きな川から小さな川まで、ウナギが暮らせる様々な環境を整備することが重要だ」と指摘しています。

 

ニホンウナギが減少している理由として、乱獲や海洋環境の変化のほかに、河川環境の悪化も指摘されています。日本各地の河川に河口堰が作られ、ウナギが遡上できなくなっています。そのため、稚魚が親ウナギまで育たないのですね。

 

6月にニホンウナギが、IUCN(国際自然保護連合)レッドリストに登録、絶滅危惧種に指定され、今後、ニホンウナギの国際取引が規制されることが考えられます。

 

ニホンウナギが生息できる環境を整備することが急がれます。